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南日本放送 番組審議会

南日本放送番組審議会 概要

2022年度 第9回 南日本放送番組審議会

1.開催日時:2023年2月22日(水)午前10時30分~
2.開催場所:MBC放送会館 5階会議室
3.出席者

委員の総数 10名
出席委員数  8名
欠席委員数  2名
社側出席数  7名

4.議  題

(1)業務報告

(2)番組審議 テレビ番組
第32回JNN企画大賞『 島を旅する 世界遺産 奄美大島 』
(1月21日(土)午後4:00~4:54放送)

内 容

鹿児島本土から南に約380キロ。奄美大島は、2021年、沖縄と共に「世界自然遺産」に登録されました。手つかずの自然が残る「生き物の楽園」であり、特有の文化や風習が根づき、唄や踊りに彩られた「魂の島」でもあります。
壮大な自然と独自の文化は、強烈な存在感で訪れる人々を魅了します。美しくもミステリアスな島を、鹿児島県出身で女優の上白石萌歌さんが旅しました。
この番組は、JNN系列28局で全国放送されました。

主な意見は以下のとおり
  • 奄美復帰70周年のタイミングで、色々な角度から島の魅力を全国に紹介した意義のある番組。上白石さんの癒されるような雰囲気、気さくさ、それでいて率直な感想で、島の魅力をリアルに伝えていた。上白石さん本人の魅力も再発見した。キャスティングの妙を感じた。
  • 豊かな自然をドローンのカメラワークなどで巧みに切り取るなどして、更に島の魅力を高めていた。上白石さんが「つながりの島」と表現していたが、番組から人と自然、人同士の触れ合いなどを感じたので、相応しい言葉だと思った。
  • 土曜日の夕方という、視聴者が少ないだろう時間の放送であったので、あらためて多くの方々が見られる時間帯に再放送して欲しい。
  • 奄美の自然を紹介する番組だと思っていたが、奄美に暮らす人、文化、歴史にもスポットを当てていたので、リアルな奄美を感じることが出来た。最近、少ない「ゆったり」感のある番組で、穏やかな気分で見ることが出来た。
  • ナレーションと出演者コメントのバランスが良かった。ナレーションでアウトラインが分かり、そこに出演者の声が効果的に入っていたと思う。
  • 奄美復帰70周年に制作した時宜に適った企画。自然だけでなく、文化、人々の営みにも触れて、奄美の魅力を余すことなく伝えていた。「行ってみたい」という気持ちを全国に伝えた内容だ。
  • 奄美の美しい海、原生林の森の映像は、田中一村の絵を見るようで美しかった。上白石さんの清楚さが、奄美の雰囲気を上手に生かして伝えていた。
  • アマミノクロウサギが増えたのは、保護の対策のためなのか。マングースが減ったからなのか。大島紬は、何故、泥染めになったのか。その辺りも知りたかった。
  • コミュニティFMのスタジオで、「シマ唄」を聞くシーンがあったが、奄美は、コミュニティFMの取り組みが盛んなので、その辺りも紹介して欲しかった。
  • 奄美の場所を地図で紹介していたが、鹿児島県と奄美が入った地図だけでは、全国の視聴者には分かりにくい。もっと広い地図で紹介した方が良かったのでは。
  • 時間のゆったり感が良かった。上白石さんが島の方と会話する時の雰囲気からも、奄美のゆったり感を感じることが出来た。
  • 上白石さんと一緒に旅をすることが企画趣旨だと思うが、ドローンの映像は、旅人の目線では体験出来ない。誰の目線で見ているのか混乱する面もあった。
  • 素材の良さを最大限に引き出した番組であったが、要素が多過ぎて、少し勿体無い気がした。
  • 上白石さんは写真好きで、撮影した写真も紹介されていて良かった。また、「凄い」、「きれい」など、若者らしい言葉で感動を伝えていたが、同世代の視聴者にも共感を得られたのでは。島の魅力の本質に関わる部分についても、何気ない言葉で表現していたが、そこにも好感を持った。
  • ゆったりと時間が流れていて、楽しめる番組。自然な場所だが、減少している動物もいるし、失われつつ文化もある。そんな奄美の今に触れても良かったのでは。
  • 上白石さんは、いい言葉を発するし、いい表現をすると思うだけに、女優としての良さが際立ち過ぎて、奄美の素晴らしさの方が薄まるような印象もあった。
  • 上白石さんを起用して、現代の奄美の素晴らしさが、良く引き出されていた。奄美の自然をつぶさに見せて、「ソテツ」のおかゆも紹介して、食料に困る苦しい時代があったことも上手く見せていた。

以上