地域交通の未来を担う人材育成がスタート
「モビリティのミライ@かごしま KURUMAZA」第1回ベーシックプログラム開催

7月25日、城山ホテル鹿児島で国土交通省モビリティ人材育成事業「モビリティのミライ@かごしま KURUMAZA」第1回ベーシックプログラムが開催され、自治体職員や大学生など約100名が参加しました。

鹿児島トヨタ自動車の柳園久志社長は開会挨拶で「モビリティは地域の暮らしを支える重要な社会基盤です。産官学言が一体となり、鹿児島をモビリティ先進地域にしたい」と述べました。


基調講演では志學館大学客員教授の眞竹龍太氏が、モビリティ人材に必要な「仮説検証型思考」を解説しました。課題に仮説を立て検証することで、効率的なデータ活用や関係者調整が可能になると説明。また、人口減少により地域交通が変遷する中、福井県の公務員バス運転手兼業制度を例に、副業・兼業による人材確保の可能性を示しました。


志學館大学の志賀玲子教授は、学生が開発した交通課題を学ぶカードゲーム「モビリティマスターズクラブ」を紹介。参加者が実際に体験し、「運転手不足の深刻さを実感した」「自治体だけでなく民間や住民との協働が不可欠」などの意見が交わされました。



トヨタカローラ鹿児島の中村博之社長は「地域のドライバー確保が最重要課題です」と総括しました。次回は10月に奄美市で開催予定で、年4回の継続的な人材育成により、地域交通課題の解決を目指します。