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日置市5人殺害 事件から2年半 初公判、親族の男性は[11/18 19:25]

事件から2年半余り経って、ようやく迎えた初公判のドキュメントです。被害者そして被告両方の親族である男性の18日を追いました。

(記者)「(殺害された妻に)声をかけたいことは」

(岩倉被告の伯父)「心の中でかけた。今から行ってくるからと。結果は待ってくれ、それまで我慢してくれと」

18日の初公判を複雑な思いで待ち続けた男性がいます。今回の事件で実の母と弟、そして妻を失った岩倉被告の伯父にあたる72歳の男性です。

(岩倉被告の伯父)「2年半は長いようで短かった。急に一人になり、生活してあっという間だった。(きょうで)ああ、とうとう始まるんだという気持ちが強かった。これで終わるのかなと。でも、今までの生活は帰ってこない」

午前9時半ごろ、すでに鹿児島地裁前には傍聴券を求める人で長い列が。27枚の傍聴席に対して200人以上が並び、事件への関心の高さがうかがえました。

法廷に現れた岩倉被告。長い黒髪を後ろで束ね、満席となった傍聴席を何度も見渡しました。岩倉被告は落ち着いた様子で、冒頭、裁判長から父親への殺意について問われると…。

(岩倉被告)「殺意ということではないです」
(裁判長)「殺意はなかったということですね?」
(岩倉被告)「包丁を持ち出した父ともみ合いになったからです」

正知さんが包丁を持ち出したことに対する正当防衛だったと主張し、殺意を否定しました。また、祖母・久子さんについても殺意を否定し・・

(岩倉被告)「殴った結果、死なせた」
(裁判長)「すでに亡くなっていたということですか?」
(岩倉被告)「そうです。タオルで首を絞めていない。最後にタオルで(死亡した久子さんを)包んだんです」

「殴った後に亡くなった」として、傷害致死にあたると主張した岩倉被告。残りの親族ら3人については殺意があったことに「間違いありません」と述べました。

およそ5時間にわたった初公判。妻が殺害され、岩倉被告の伯父にもあたる72歳の男性が求めるのは、被告が語る事件の真相です。

(岩倉被告の伯父)「痩せて思いつめているような様子に見えた。声もぼそぼそではっきり聞き取れなかった。本人には素直に本当のことを言って欲しい。自分から。一番はその気持ち。罪を償うために本当のことをすべて言って、ありのままを言って罪を償ってほしい」


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