鹿児島県さつま町の養鶏場で死んだニワトリから、高病原性の疑いがある鳥インフルエンザが確認されたことを受け、県は13日未明からニワトリの殺処分など対策を始めました。
県によりますと、簡易検査で陽性反応が出たさつま町の養鶏場のニワトリについて、遺伝子検査を行った結果、高病原性のH5亜型の疑いが確認されました。毒性の強い高病原性かについては、14日以降、国の検査機関で調べるということです。
これを受けて県は、13日午前4時から142人の県職員が、発生した養鶏場のおよそ3万2600羽すべての殺処分を開始しました。併せて半径3キロ圏内をニワトリや卵の持ち出しを禁じる移動制限区域に、3キロから10キロ圏内を搬出制限区域に設定しました。
また、県は制限区域内の41の農場で飼育されている195万4900羽のニワトリの状況も調査するとともに、制限区域の境界付近6か所で車両消毒を始めています。