今年1月、韓国の鹿児島名誉総領事に任命された薩摩焼の陶芸家、15代・沈壽官=大迫一輝さんの工房に名誉総領事館が開設されることになり、6日、開館式が行われました。
駐鹿児島韓国名誉総領事館が開設されたのは、日置市東市来町美山の沈壽官窯です。6日は、塩田知事や福岡に駐在する韓国総領事ら関係者が出席して開館式が行われました。
先代で父親の14代・沈壽官さんが日韓交流に尽力していたことから1989年、初の名誉総領事に任命され、同じ場所に総領事館が開設されていましたが、おととし6月、14代が亡くなり総領事館も閉館していました。
今年1月に、15代・沈壽官こと大迫一輝さんが駐鹿児島韓国名誉総領事に任命されたことから、再び、総領事館を開館することになりました。
(イヒソプ韓国総領事)「先代14代・沈壽官先生の跡を継いで、15代・沈壽官先生も両国の友好発展の架け橋として、非常に大きな役割に期待しています」
(15代・沈壽官さん)「色々な政治的問題は別にして、文化面の両国の交流は、絶やさずやっていかなければいけないので、これからの新しいお互いの友情のために何かできたらと思う」
このあと、沈壽官さんは出席者を代々伝わる薩摩焼が並ぶ収蔵庫を案内し、その歴史などを紹介していました。