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知事からの出産祝いカード 県の配布依頼に波紋[09/14 19:02]

県が、子どもが産まれた家庭に三反園知事の顔写真がついた「知事のメッセージカード」を送るため各市町村に配布が可能かを尋ねる依頼文書を送っていたことが分りました。協力を拒否する自治体もあり、波紋が広がっています。
この依頼文書は、先月31日付で県の母子保健係長名で各市町村の担当係長宛に送られたものです。
文書には、県の取り組みなどを紹介する「知事のメッセージ入りカード」を作成する予定とし出生届を受理する際などに、配布への協力が可能かを回答するよう求めています。協力できない場合はその理由を記載する欄も設けられています。先月31日付けの依頼文の回答期限は今月4日で、検討期間の短さなどもあり困惑した自治体もあります。43市町村の回答は「協力できる」が33市町村、「協力できない」が7市町、「これ以外なら協力する」という意味のその他が2市町、「まだ検討する」という意味の選択なしが1市でした。

ある自治体の担当者はMBCの取材に対し「お祝いされる側に立てば、別に問題はないと思っている。ただ知事のアピールだと言われれば、そういう面も多少は感じる」と話しています。一方、拒否した自治体の担当者は「市長メッセージも出していないのに知事メッセージは配布できない」と話しています。

波紋を呼んでいる今回の知事のメッセージについて県の担当者は
(地頭所恵県子育て・高齢者支援総括監)「県民全体が出産をお祝いしているというメッセージを伝えたいということで、県民全体がお祝いしている中で、県の代表である知事のメッセージもひとつの案ということで考えた。」

(県立短大山本敬生准教授)「まず出産という最も感動的なライフイベントにおいてお祝いカードを贈られると、どの夫婦も嬉しいし、少子化の時代にふさわしい政策であると評価したいと思う。ただし、少なくない税金を使用することになるので、同時に市民の理解を得る必要もあるのではないかと考える」
「こういった自治体、市町村の協力が必要な案件については、まず知事との間で十分協議をして、市町村から賛同が得られたら協力をお願いする形を取った方がやはり望ましかったなと思っている」「本来出産祝いとかそういうのは市町村が担当すべき仕事だと思うので、その点が県と市町村の役割分担が必要かと思う」

県は知事のメッセージの配布について「今後市町村と協議する」とし現時点で実施の撤回はしない方針です。

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