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吹上浜拉致から41年 家族の思い[08/12 19:31]

1978年8月12日に鹿児島県日置市の吹上浜で市川修一さんと増元るみ子さんが北朝鮮に拉致されて、きょう8月12日で41年です。去年の米朝首脳会談で拉致問題が提起され、進展が期待されましたが、膠着状態はいまだ変わっていません。2人の帰国を信じ地道な活動を続ける家族の思いを取材しました。

(拉致被害者家族 市川健一さん)「夏が来る度にむなしい。修一に対しては、いまだに救出できなくて申し訳ない。」

1978年8月12日、夕日を見るために訪れた日置市の吹上浜で、健一さんの弟・修一さんと増元るみ子さんは北朝鮮に拉致されました。2人の拉致からきょう12日で41年です。

(市川健一さん)「歯がゆい。41年間苦しんできた。チャンスが訪れても、なかなか前に進まない。」

2人の拉致から24年後の2002年に当時の小泉総理が北朝鮮を訪問。初めての日朝首脳会談が行われ、5人の拉致被害者の帰国が実現します。しかし、その中に修一さんとるみ子さんの姿はありませんでした。
2014年には、日本と北朝鮮が拉致被害者の再調査を行うことで合意しましたが、事態は進展せず、膠着状態が続きます。

しかし、去年6月。史上初の米朝首脳会談で、トランプ大統領は金正恩党委員長に拉致問題を提起。安倍総理は今年5月、拉致問題の解決のため無条件で日朝首脳会談に臨む考えを表明します。

(安倍首相)「私自身が金正恩党委員長と向き合わなければならない。条件をつけずに向き合わなければならない。」

しかし、日朝首脳会談は開かれないまま、今に至っています。

(市川健一さん)「政府は焦らずに、でも急いでやっていただきたい。大きなチャンス、日朝首脳会談につなげる。」

拉致問題の解決には世論の高まりが必要と考える健一さんは、長年、街頭での署名活動を行っています。
家族のために活動を続けているのは健一さんだけではありません。現在、熊本県内で暮らするみ子さんの姉・平野フミ子さんは、拉致があった8月12日に合わせ、毎年、支援者とともに熊本市で署名活動を行っています。

(平野フミ子さん)「解決の糸口が見えないが、署名活動は妹のためにも続けないといけない。」

しかし、41年経っても事態が動かないことに気持ちが揺れることがあります。
「このまま続けてても解決するのか、解決する方法があるのかと後ろ向きなことは日々考える。」

それでも、笑顔のるみ子さんに会いたいという唯一無二の思いがフミ子さんを支えています。
「会いたい気持ちが(後ろ向きな気持ちに)上から覆いかぶさる。いつも笑っていた、私と違って。あんな風になりたい。妹が帰って来た時に笑顔で迎えてあげたい。」

(市川健一さん)「長い戦いの中では心が折れそうな時もある。必ず時が来ると自分に言い聞かせている。」

修一さんとるみ子さんの拉致から41年。気持ちを奮い立たせながら、再会を実現するための戦いが続いています。

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