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桜島防災訓練 “新避難計画”で見えた課題[01/13 19:14]

20世紀国内最大の噴火となった桜島の大正噴火から12日で106年。桜島では11日、大規模な噴火を想定した防災訓練が行われました。

50回目の節目となった桜島の総合防災訓練は、火山活動が急激に高まり、噴火警戒レベルが5の「避難」まで引き上げられたという想定で行われ、住民や行政・警察・消防など過去最多のおよそ5000人が参加しました。

今回は、自家用車を使った避難や、陸上自衛隊の水陸両用車を使った救助訓練など、初めての取り組みもありました。中でもポイントとなったのが、住民をより迅速に避難させる新たな避難計画案の検証です。

従来の鹿児島市の避難計画では、桜島全域に避難指示が出た場合、桜島フェリーか陸路のバスか、いずれか一方で避難するとされていましたが、地域によっては時間がかかることが課題となっていました。

そのため、新たな計画案では、桜島の西側の住民は巡回する避難バスに乗ってフェリーで鹿児島市街地に避難。垂水市側・東側の住民は避難バスに乗り、そのまま陸路で垂水市方面へ避難するとされ、今回、その検証が行われました。

訓練では、8台の避難バスが各集落のバス停を回り、およそ200人を避難させましたが、フェリーで桜島の複数の港を回った前回のおよそ半分の1時間余りで避難が完了しました。しかし、課題も・・・。
このバス停では避難指示から10分余りで避難バスが到着しましたが、実際の避難の際にも訓練のように速やかにバスを動かせるのか?住民からは不安も。

一方で、避難バスの確保も課題です。市によりますと、桜島の住民およそ4000人のうち、1000人余りが車を持っていませんが、桜島には市営バスが7台しかなく、住民全員の避難にはさらに25台必要です。

鹿児島市では訓練の成果や課題を検証し、地域防災計画の見直しに生かすとしています。


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