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知覧特攻平和会館 再開に向けてリニューアル[05/22 19:32]

新型コロナウイルスの「緊急事態宣言」解除をうけて、再開に向けた知覧特攻平和会館の取り組みを取材しました。

南九州市知覧町の知覧特攻平和会館。先月13日から臨時休館が続いています。例年5万人以上が訪れ、年間で最も来場者の多い5月ですが、今年は0。終戦から75年、節目の年にむけて準備をしてきたスタッフは、落胆の色を隠せません。

(知覧特攻平和会館 朝隈克博館長)「今年は戦後75年の節目の年。平和の尊さ、戦争について改めて考えてるよい機会。色々準備を進めてきたが、大変残念に思う。感染防止の全体的な取り組みは致し方ない」

毎年、多くの観光客が訪れる施設だけにいつ再開し、どのような対策をとるか、難しい判断を迫られています。

平和会館には3人の学芸員がいます。埼玉県出身の羽場恵理子さん、25歳。東京の大学で歴史を学び、この春から働いています。先輩の学芸員から手ほどきを受けながら、新しい展示を制作中です。

(羽場恵理子さん)「特攻基地となる前は、陸軍飛行兵を訓練したり教育したりする場だったことを伝えたくて、コーナーを制作しました」

特攻基地だけでない知覧の歴史を伝えたい…。館では去年、一部のコーナーをリニューアルしました。

(朝隈館長)「地元の方々が戦争をどのように生きてきたのか、記録している展示室」

郷土史に記された戦争末期の人々の暮らし。そこには、伝染病の赤痢が流行したことを伝える記録もありました。

(朝隈館長)「当時は医薬品も乏しく、平時では助かる方も亡くなった」

米軍機の爆撃に加え、伝染病にも苦しんだ75年前の知覧。朝隈館長は、新型コロナによる緊急事態宣言も経験した今だからこそ、ふるさとの歴史に触れてほしいと話します。

(朝隈館長)「(新型コロナの影響を)多くの方が経験され、命や家族に対する考え方、価値観が変わっている。75年前の思いに触れていただければと思います」

歴史に学び、平和の尊さを伝えたい…。再開の日に向けて学芸員たちの準備は続きます。


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