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桜島の大規模噴火に備え図上訓練 鹿児島県警[06/29 19:30]

桜島では今月4日の爆発的噴火で、大きな噴石が34年ぶりに火口から3キロ離れた集落近くまで飛んだほか、ここ数日は山体の膨張を示す地殻変動が続いています。こうした中、鹿児島県警は29日、大規模な噴火が発生した場合の対応を確認する図上訓練を行いました。

図上訓練は、桜島の爆発的噴火によって火口から2.5キロ以上離れた場所に噴石が飛散するなどして、噴火警戒レベルが5引き上げられたとの想定で行われました。そして、県警本部や5つの警察署の職員らおよそ20人が、避難誘導や情報伝達などの対応を確認しました。

(県警本部警備課 木ノ上勇侍危機管理調査官))「6月初旬の桜島の噴石の飛散を考慮して今回、訓練を行った。いつ噴火してもおかしくない状況という認識のもと、緊張感を常に持ち、大規模噴火が発生してもおかしくない対応をしていく」

図上訓練を実施するきっかけとなったのが、今月4日の爆発的噴火です。この際は、大きな噴石が火口からおおむね2キロの警戒範囲をこえて、34年ぶりに火口から3キロ離れた集落近くまで飛びました。
気象台は噴石の確認が数日後だったことなどを理由に、「大きな噴石が2.5キロ以上に飛散した場合」に行うはずだった噴火警戒レベル5への引き上げは行われませんでした。

一方、桜島では今月26日から山体膨張を示す地殻変動が続いています。桜島の活動状況について、京都大学火山活動研究センターの井口正人教授は、5年前の8月に噴火警戒レベルが4に引き上げられた際と比べると膨張の速度は遅く、急激な活発化に繋がるものではないと話します。

(京都大学火山活動研究センター 井口正人教授)「膨張の速度が桁で違う。1000倍とか1万倍の違いがある。(膨張の速度が)速い場合は(噴火が)爆発的になる、遅い場合は多量の火山灰を出していく。山体膨張はいつでも起こる。(今の膨張が)急激な活発化を意味しているものではない」

ただ、今月4日に警戒範囲をこえて大きな噴石が飛散した噴火が起きたように、活発な火山であることを念頭に警戒を続けるべきと話します。

(井口教授)「レベル3は警報が出ている状態なので、常に警戒が必要。ずっとレベル3の状態なので、そのことが忘れられている。噴石がどこまで飛ぶかは分からないので、とにかく風下側は避けるべき」


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