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南日本放送 番組審議会

南日本放送番組審議会 概要

平成19年度 第2回 南日本放送番組審議会

1.開催日時:平成19年5月22日(水)
2.開催場所:MBC放送会館
3.議題

「ムーブ 2007」「埋まらない空白~権力に踏みにじられた小集落」
放送:5月21日(月)深夜25時30分~26時00分

番組の概要

2003年4月に行われた県議会議員選挙に絡み、わずか7世帯が寄り添うように暮らす鹿児島県志布志市懐(ふところ)集落から13人が逮捕された。3年7か月に及んだ「志布志事件」の裁判で、鹿児島地方裁判所は「客観的証拠は全くなく、自白は信用できない」として全員に無罪を言い渡す。買収はなぜ立件されたのか?捜査当局の強引でずさんな捜査が明らかになり、県警と地検が行った口裏あわせともとれる協議の内容も発覚した。事件の全容に迫った番組。

主な意見は以下のとおり
  • 4年間の様々な出来事を分かりやすくまとめてあり、被害者たちの静かな語り口が、感情的でない故に、非常に強いメッセージとして伝わってきた。
  • あの小さな集落で、どうしてこの事件が起きたのかが分からなかった。
  • 事件は鹿児島県警の体質なのか、あるいは日本の警察や検察の体質なので、関わった警察官の個人的な問題なのかなどを分かりやすく伝えてほしかった。
  • 被告とされた人たちの気持ちはよく分かったが、取り調べた側の話も聞きたかった。
  • 「警察や捜査が悪い」というだけではなく、報道する側がこの事件をどう報じてきたかの検証や、報道責任をどう考えるのかといった視点もほしい。
  • この事件を契機に、捜査の可視化や裁判員制度などについて、鹿児島の人はどう考えるのかといった発展的なメッセージがほしかった。

以上