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南日本放送 番組審議会

南日本放送番組審議会 概要

平成21年度 第7回 南日本放送番組審議会

1.開催日時:平成21年11月25日(水)
2.開催場所:MBC放送会館
3.議題

テレビ番組「ムーブ」『凍土に棄てられて~シベリア抑留 終わらない戦後~』
放送:11月16日(月)24:40~25:10

番組の概要

1945年8月、日本に宣戦布告したソ連は、旧満州などにいた日本人をシベリアに抑留した。「朝起きたら、戦友が死んでいるのです」と語る川畑正美さん(85)は「シベリア抑留」について、国の責任を問う国家賠償訴訟に参加している。日本政府は、慰藉の念を表すために、10万円分の特別慰労品を渡す事業を行ったものの、抑留者への謝罪と補償は拒んでいる。平均年齢85歳を超える抑留者たちに残された時間は少ない。番組では約9万人といわれる抑留者たちの戦後を描いた。

主な意見は以下のとおり
  • シベリアでの極限状態で生き抜いてきた抑留者の話や高齢化が進む現状を見て、重い気分になった。
  • 抑留の歴史は知っていたが、実際に抑留者の気持ちを聞いたのは初めてで、知らなければならない事実がまだたくさんあると感じた。
  • 豊富な資料と広範にわたる取材で、見応えのある番組だった。
  • 静かなナレーションの語り口が、かえって訴えていることの大きさを感じさせた。
  • シベリア抑留というなじみの薄いテーマを取り上げて良い取り組みで、戦後は終わっていないことを実感した。
  • 改めてテレビならではの映像は、生の声の強さを感じた。
  • 訴訟のポイントとなっている政府の政治判断とはどういうもので、裁判所がなぜ抑留者たちの訴えを棄却したのかが分かりづらかった。判決内容などを、もう少し詳しく伝えた方が良かったのではないか。

以上